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[ #未分類 ]通勤電車での嬉しい偶然[ #桜井あゆ ]

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2ヶ月程前のとある週末の事、何時もよりちょっと早目の帰宅で電車に乗った時の事、何時もの時間帯でないので意外に混雑していたが何とか座る事が出来、自分の下りる駅までこのまま座っていられる喜びに浸っていた♪

あ、俺今年30歳になる極々フツーのリーマン…独身…彼女居ない歴…以下略
 
 
更に嬉しい事が!乗ってから3つ目の駅で右隣に座っていた男性が下車し、代わりに20代前半位の可愛い女の子が座って来た。
俺は心の中で思わずガッツポーズをした♪

何処まで一緒なのか分からないが、日々変化の少ない通勤において、こう言うサプライズは嬉しいものだ。

暫くするとその彼女、俺の肩に寄りかかる様に眠ってしまった…もうすぐ俺は下りるのに困ったなと思いつつ嬉しさもあり、どうしようかなと…

大分お疲れの様でかなり真剣に寝ている…それを起してまで自分が下りるのは可哀想だと思うが、この娘もいずれ何処かの駅で下りるのだろうしと…

結局、起こす事が出来ず、自分の下りる筈の駅を通過…そのままかなり先の方まで行ってしまった所で、電車がカーブで大きく揺れたのをきっかけに彼女は目を覚ました。
ハッと我に返ったのか「あっ!」と、ちょっと大きな声で驚くとキョロキョロと外の風景を見渡すと「はぁ~…またやっちゃった…」と、独り言の様で、でも俺にはしっかり聞こえる声で呟いた…

すると俺にもたれ掛かって寝ていた事に気付いた彼女は「すみませんでした…」と謝って来たので「あ、いや…いいよ気にしなくて♪」と俺は冷静な態度ででも嫌みの無い爽やかさを表して「あんまり気持ち良さそうに寝てたから起こすの可哀想だと思って…君も下りる駅通過しちゃったの?」と聞くと「あ、はい…って、あなたもですかっ!?」と、ちょっと驚いた表情で聞き返すので『しまった!余計な事言っちまった』と思ったが時既に遅し…俺はバカ正直に答えた…

すると「ほんっとーに、ゴメンナサイ!」と両手を合わせて謝って来たので、何か悪い事した気がして「あーいいよっいいよっ全然構わないから…どうせ今日は帰っても何も用事無いし明日は休みだし、気にしないで…それに俺も自分の下りる駅手前で君を起していれば、ひょっとしたら君も乗り過ごさなかっただろうし…お互い様って事で…」と言ったが、

彼女はそれじゃ私の気持ちが許しませんからと「あの~因みに下りる駅は何処でしたか?」と聞いて来るので「○△駅だけど…」と答えると「えっ!○△駅ですかっ!?私もそこなんですっ!」と偶然にも下りる駅が同じだった事に何か運命的な物を感じたが、単なる偶然だよと思う冷静な自分も居た…

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