[ #その他体験 ]緊張の事務室エッチ[ #卯水咲流 ]
- 2016⁄03⁄25(金)
- 21:04
教員免許は国語なんだが、数学の講師が不足しているということで、数学を教えることになった。
予備校だから、別に免許も必要なくて、何を教えても良いわけだ。
職員室があって、たいてい俺たちはそこにいるんだが、そのほかに事務室があった。
事務員は女性二人、一人は大卒で去年入社したという由紀(仮名)、もう一人は入社8年目の良子(仮名)、
二人はそこにこもりっきりで、生徒達の成績管理とかを主な仕事としている。
で、成績のことを聞きによく出入りするんだが、紙を節約ということで、 モニターをのぞき込む習慣になっていたわけだ。個人情報でもあるし。 俺は何の気なしに由紀のモニターをのぞき込む。必然的に顔が近づくだろ?
良い香りがする訳よ。襲いたくなるような衝動。
15センチのランデブーだな。
由紀がすごい意識をしているのが手に取るようにわかるんだけど、
俺は興味がないふりをして、わざと接近するんだ。ホントはべったりとしたいのにな。
事務室を出ようとすると、由紀の息が荒いわけだよ。俺も密かに嬉しいわけだ。
そんなことが何度か続いた5月。予期せぬ出来事が起こったんだ。
いつも通りに由紀の顔に近づいて画面をのぞき込んでいるとき・・・。
後ろから殺気・・・。俺の後ろ。
「ちょっとぉ、近づき過ぎじゃない?あんたたち、出来てんの?」
良子のハスキーな声。
俺は腰を伸ばして立ち上がると、良子が俺の顔のそばに顔を寄せてくるんだよ。
30歳近くなった女って、やばいよな。すごい勢いを持っている。
この良子、一昨年離婚して、子供は実家に預けながら、昼間はヤクルトおばさん。
夕方からこの予備校に来てるわけ。
旦那も逃げるわな。美人なんだろうけど、性格がきついよ。
「こんなに顔を近づけて、どういうこと?それも毎回」
由紀がおどおどしてる。こりゃ、やばいと思ったのは、俺だけじゃないね。
由紀もまんざらではないこと、俺は知ってたから、結構わざとしていたのは事実。
良子も気づいていたンだな。
すごい勢いで俺に迫ってきている。何が気に入らないのかわからないし、
放っておいても良いことなのにな。離婚する原因もわからないでもない。
「いや、別に私は何も・・・」
丁寧な言葉遣いで良子に返す。彼女は少し落ち着いたように、溜息をつくわけ。
自分でやばいと思ったのかな、自分の席に戻ってまたワープロを打ち始めた。
次の日、由紀が休んでいるわけ。俺は何か、不安がよぎった。結局は取り越し苦労だったがな。
どうやら法事があるというので、前々から休みを取っていたという。
いつものように事務室へ行き、由紀のパソコンをつけた。
昨日のことが悪いと思ったのか、良子が俺のそばに来て、画面を見ている。
ち、ちょっと近づきすぎじゃない???? 俺がしていたように顔を近づけてくる。
・・・やばい急接近。何、俺はドキドキしているんだ?女の香り。それも年上の。
由紀も年上なんだけどね。良子はもっと上。
「あなたはいつもこうやって近づいてたのよ」
良子のきついセリフ。
「もっと近づくよ」
そう良子が言うなり、許可も得ずに俺の頬にくっつきやがった。
俺はフリーズ。彼女もフリーズ。時間が止まってたな。
気がついたように少し離れて、彼女の方を振り返ったら、
俺にキスしたんだよ、マジに。あり得ないことだ。
二人で何が起きたのかわかってなくて、しばらく放心状態。
で、確かめるように、また彼女からのキス。
拒否する理由も見つからない俺は、そのまま受け入れてんの。
事務室の隣は職員室だぜ。曇ガラスではあるけど、人影が映るわけだ。
冷や汗が出ると同時に、淫靡な雰囲気に二人でソワソワ。
俺は誰かが入ってくる前にここを出たかった。
パソコンをそのまま切っちゃって、立ち上がろうとしたら、
良子が俺の手を握って「そんなんじゃないんだけど。そんなんじゃないんだけど」って
繰り返しながら俺に謝るんだよ。なんか、かわいくてさ、その姿が。
...
(出典:緊張の事務室エッチ)