[ #学校での体験 ]亜矢子 続き[ #かすみ果穂 ]
- 2016⁄03⁄25(金)
- 12:23
梅雨が明けた。
初夏の日差しは、暑さに慣れていない私の身体に容赦なく降り注ぎ、ジリジリ肌を焼き付けていた。
私は庭に出て花壇の手入れをしていた。
午前九時をまわったばかりだというのに、夏の太陽は手加減を知らない。
今日は昼から金子さんが自宅に来ることになっていた。
そんなこともあり心も弾み、朝からジッとして居られず庭に出たのでした。
春の花達が夏の日差しにうんざりしたように葉を垂らしいる。
花殻を摘み、肥料を蒔き、ひと通り終わらせ汚れた手を裏庭にある流しで洗っているとき、「おはようございます。」
お隣の佐々木さんの奥様が声を掛けてきた。
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(出典:亜矢子 続き)